2025/03/02

港区の田町駅・三田駅3分にある鍼灸マッサージ治療院「かわい指圧ルーム」院長の河合です。
私が担当する患者さんに五十肩の治療をしている方が7名います。
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みと可動域の制限を特徴とする疾患で、特に40代から60代に多く見られます。
鍼灸は、この症状の緩和に有効な伝統的な治療法の一つとして知られています。
五十肩に対する鍼灸の効果とそのメカニズムについて詳しく説明します。
1. 痛みの緩和
五十肩の主な症状である痛みは、肩関節周辺の炎症や筋肉の緊張によって引き起こされます。
鍼灸は、特定のツボに鍼を刺すことで、痛みを感じる神経経路を遮断し、痛みの信号が脳に伝わるのを抑制します。
また、鍼刺激によって体内のエンドルフィン(自然の鎮痛物質)の分泌が促進され、痛みが軽減されます。
2. 血流の改善
五十肩では、肩周辺の血流が悪くなり、筋肉や関節の柔軟性が低下することがあります。
鍼灸は、ツボを刺激することで局所の血流を促進し、酸素や栄養素の供給を増加させます。
これにより、炎症が軽減され、組織の修復が促進されます。
3. 筋肉の緊張緩和
肩周辺の筋肉が緊張していると、可動域が制限され、痛みが増すことがあります。
鍼灸は、筋肉の緊張を緩和し、リラックスさせる効果があります。
特に、肩井(けんせい)や天宗(てんそう)などのツボが有効とされています。
これらのツボに鍼を刺すことで、筋肉の硬直が解かれ、肩の動きがスムーズになります。
4. 自律神経の調整
五十肩の症状は、ストレスや疲労によって悪化することがあります。鍼灸は、自律神経のバランスを整える効果があり、ストレスや緊張を緩和します。これにより、全身のリラックス効果が得られ、肩の痛みやこりが軽減されます。
5. 免疫機能の向上
鍼灸は、免疫機能を向上させる効果もあります。
五十肩の炎症を抑えるためには、免疫系の働きが重要です。
鍼灸によって免疫細胞の活性化が促され、炎症が早期に治まる可能性があります。
6. 定期的な治療の重要性
五十肩の症状は、一度の治療ですぐに改善するわけではありません。定期的に鍼灸治療を受けることで、痛みの軽減と可動域の改善が期待できます。治療の頻度や期間は、症状の程度や個人差によって異なりますが、週に1~2回のペースで数週間続けることが一般的です。
五十肩に対する鍼灸治療は、痛みの緩和、血流の改善、筋肉の緊張緩和、自律神経の調整、免疫機能の向上など、多面的な効果が期待できます。
当院には五十肩の施術で効果を出せるスタッフが揃ってます。
お気軽にご相談ください!